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h1タグは1ページに1つ?複数あっても大丈夫?【HTML5での正しい使い方】

h1タグは1ページに複数あっても大丈夫?
  1. 結論:h1タグは複数あってもSEO上は問題ない
  2. 「HTML5だから複数OK」という説明はもう正確ではない
  3. 複数のh1タグがNGなケース
  4. 複数のh1タグが実務上使われてきたケース
  5. トップページと下層ページでの使い分け方
  6. GoogleはH1タグをどう評価しているか
  7. ロゴをh1にするかどうか、私たちの結論
  8. よくある質問
  9. まとめ:構造を意識すれば複数h1も問題なし

① はじめに


※この記事は2025年10月31日に公開し、2026年9月時点の情報に更新しています。
Web制作の現場でよく聞く「h1タグは1ページに1つだけ」というルール。以前この記事では「HTML5だから複数OK」と説明していましたが、その技術的根拠は2022年にHTML仕様から正式になくなっています。今回は、その経緯とあわせて、GoogleのH1タグに対する公式見解、アクセシビリティの観点からの注意点までを整理し直しました。

h1タグは1ページに1つ?それとも複数OK?


結論から言うと、Googleの検索担当者は2017年・2019年・2024年と繰り返し「h1タグが1つでも複数でも0個でも、検索順位には影響しない」と公式に説明しています。SEOの観点だけで見れば、複数h1を怖がる必要はありません。

出典:Search Engine Roundtable「Google Says H1 Tags Are Not Critical For Search Ranking」をもとに整理

ただし、この記事はそこで終わりにはしません。SEOへの影響がないことと、「だから何でもいい」ということは別問題だからです。アクセシビリティ(スクリーンリーダーなど支援技術での聞こえ方)という、検索順位とは別の観点では、今も1つに絞る方が安全という事情が残っています。

「HTML5だから複数OK」という説明はもう正確ではない


以前この記事では「HTML5のセクショニングコンテンツごとにh1を持てるから複数OKになった」と説明していましたが、この根拠は現在のHTML仕様から正式になくなっています。HTML5には当初、<section>や<article>ごとに見出しの階層を自動的に組み立てる「アウトラインアルゴリズム」という仕組みが定義されていました。ところがこのアルゴリズムは、どのブラウザにも、どのスクリーンリーダーにも一度も実装されないまま、2022年7月1日にWHATWG HTML仕様から正式に削除されています。

つまり、ブラウザや支援技術は昔も今も、ページ内のh1・h2・h3を「セクションごとの入れ子構造」としてではなく、ページ全体でフラットな一本の見出しリストとして扱っています。header内のh1とmain内のh1が「別の文脈」として区別される、という実装は一度も存在しませんでした。

出典:Bruce Lawson「Why the HTML outlining algorithm was removed from the spec」をもとに整理

複数のh1タグがNGなケース


以下のように、同じ階層でh1を2つ書くのは避けましょう。

<h1><img src="logo.png" alt="Sober Design"></h1>
<h1>サービス紹介</h1>

先ほど触れた通り、これがあってもGoogleの検索順位が下がるわけではありません。それでも避けたい理由は、ページを読む人(とくにスクリーンリーダーを使う人)にとって「結局どちらが一番伝えたい見出しなのか」が分かりにくくなるからです。SEOのためというより、伝わりやすさのために避けるべきケースだと考えてください。

複数のh1タグが実務上使われてきたケース


多くのWordPressテーマで昔から使われているのが、<header>内のロゴをh1に、<main>内のページタイトルをh1にするパターンです。この書き方自体でGoogleの評価が下がることはなく、今も非常によく見かけます。

<header>
  <h1><img src="logo.png" alt="Sober Design"></h1>
</header>

<main>
  <h1>サービス紹介</h1>
  <p>当社のWeb制作サービスについてご紹介します。</p>
</main>
  • headerのh1 → サイト全体のタイトル
  • mainのh1 → ページ固有のタイトル

ここまでが「よく見る実装」の説明です。ただ正直に言うと、私たちsober designでは別の考え方を採用しています。理由は後ほど説明します。

トップページと下層ページでの使い分け方

ページ種類ロゴ部分ページタイトル
トップページh1でOK(別途不要)
下層ページdivやpでOKh1でメイン見出し

下層ページでロゴをh1にせずdivやpタグにするという書き方は、これから説明する私たちの考え方と方向性が同じです。なぜトップページも含めてロゴをh1にしない設計をおすすめしているか、次の章で説明します。

こうした細部のマークアップまで意識したホームページ制作の実績は制作実績でも紹介しています。

GoogleはH1タグをどう評価しているか


Googleのジョン・ミューラー氏は、h1タグについて次のように説明しています。

Our systems don’t have a problem when it comes to multiple h1 headings on a page. That’s a fairly common pattern on the web.(複数のh1見出しがページにあっても、私たちのシステムは問題視しません。それはWeb上ではよくあるパターンです。)

出典:Search Engine Roundtable「Google Says H1 Tags Are Not Critical For Search Ranking」をもとに整理

この見解は2017年・2019年・2024年と繰り返し確認されており、2025年末から2026年前半のコアアップデートでもこの方針に変更はありません。h1が1つでも複数でも、あるいは無くても、Google検索としては明確な評価対象にしていないということです。

ここまで読むと「じゃあ何でもいいのでは」と思うかもしれません。私はそうは考えていません。SEOで問題にならないことと、ユーザーにとって分かりやすいことは、別の話だからです。次の章で、私たちが実際の制作でどう判断しているかを説明します。

ロゴをh1にするかどうか、私たちの結論


アクセシビリティの専門家の間では、サイトロゴをh1にすることに否定的な意見が多くあります。理由は明快で、h1はページごとに変わる「そのページ固有の主題」を伝える役割を持つべきなのに、ロゴは全ページで同じ文言だからです。スクリーンリーダーを使う人は、ページを開くたびに同じ社名やサイト名を最初の見出しとして聞かされることになり、本来知りたいそのページの内容にたどり着くまでに一手間かかってしまいます。

出典:Pope Tech「8 common heading questions」をもとに整理

見た目上のデザインとしてロゴを大きく見せたいだけなら、h1というタグを使う必然性はありません。見た目はCSSで自由に調整できます。私たちが新しく制作するサイトでは、ロゴはpタグにし、そのページの内容を要約する見出しだけをh1にする設計を基本にしています。SEOのためというより、単純に「読む人にとって分かりやすいから」という理由です。

よくある質問


Q. h1タグを複数使うと、本当にSEOに悪影響はありませんか?

Googleは2017年・2019年・2024年と繰り返し、h1タグの数(0個・1個・複数)が検索順位に影響しないと公式に説明しています。心配して数を減らす必要はありません。

Q. 「HTML5だから複数h1でもOK」という説明は今も正しいですか?

この説明の技術的な根拠だった「アウトラインアルゴリズム」は、2022年7月にHTML仕様から正式に削除されています。ブラウザやスクリーンリーダーは元々このアルゴリズムを実装していなかったため、実際の見え方・聞こえ方は以前から変わっていませんが、説明としては古くなっています。

Q. サイトロゴをh1にするのはやめた方がいいですか?

必須ではありませんが、私たちはおすすめしていません。h1はページごとに変わる主題を伝える役割に絞り、ロゴはpタグなど別の要素にする方が、スクリーンリーダーで聞いたときに毎ページ同じ文言が最初の見出しとして繰り返される冗長さを避けられます。

Q. h1を全く使わないページがあっても大丈夫ですか?

Google的には問題ないとされていますが、ページの主題を示す見出しがないのはユーザーにとって不親切です。デザイン上見出しを目立たせたくない場合でも、視覚的に隠したh1(スクリーンリーダー用テキスト)を1つは用意することをおすすめします。

Q. 既存サイトのh1構成を今すぐ直すべきですか?

SEOへの直接的な悪影響がない以上、緊急で直す必要はありません。ただし、サイトのリニューアルやマークアップの見直しをするタイミングで、ロゴのh1化をやめる・ページごとに固有のh1を用意するといった整理をしておくと、後々の運用がしやすくなります。

マークアップ・SEO構造まで含めたホームページ制作を相談したい方へ / TEL:058-213-0270(受付:月〜土 9:00〜18:00)/ お問い合わせフォーム・LINEからもご連絡いただけます。

まとめ


・複数のh1タグがあっても、Googleの検索順位には影響しません(Google公式見解)

・ただし「HTML5のセクショニングだから複数OK」という技術的根拠は、2022年に仕様からなくなっています

・同じ階層に並べて2つ書くと、人にとって分かりにくくなるので避けましょう

・ロゴをh1にする実装は今もよく見かけますが、私たちはページ固有の見出しだけをh1にする設計をおすすめしています

sober designでは、SEOを意識したマークアップや構造設計を意識し、
デザインと検索エンジンの両面で最適なWebサイト制作を行っています。

あなたのサイトは大丈夫?無料HP診断はこちら / TEL:058-213-0270(受付:月〜土 9:00〜18:00)

著者:早川 雄也(sober design / 株式会社すいげん 代表)

Webデザイン・ホームページ制作・Webマーケティングを手がけて10年以上。製造業・医療・飲食・不動産など幅広い業種の中小企業のIT・Web支援を行っている。