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整骨院の集客方法|保険診療と自費メニュー、集客の考え方を分ける

整骨院の集客方法|保険診療と自費メニュー、集客の考え方を分ける
目次
  1. 整骨院の集客、まず何を見直すべきか
  2. 数字で見る、整骨院業界の今
  3. 保険診療と自費メニュー、集客の考え方を分ける
  4. 整骨院が使える集客チャネルの特徴
  5. 整骨院の広告表示で確認したいルール
  6. Googleビジネスプロフィールと口コミの集め方
  7. Instagramで何を見せるべきか
  8. 価格競争に巻き込まれないために
  9. 予約導線とLINEでのリピート対策
  10. 整骨院の集客でよくある失敗パターン
  11. 何から手をつけるか、優先順位のつけ方
  12. Web制作会社に相談できること
  13. よくある質問(FAQ)
  14. まとめ:保険と自費、集客の考え方を分けることから

最終更新日:2026年7月28日

「保険が使えるって聞いたので」と来院される方は多いのに、自費メニューの説明を始めると急に反応が薄くなる。整骨院の集客に関する相談で、こうした話をよく聞きます。保険診療の患者は途切れないのに、なぜか売上が伸び悩む——原因は、保険診療と自費メニューを同じ施策でまとめて扱おうとしていることにあるかもしれません。

この記事では、整骨院が使える集客方法を、保険診療の患者と自費メニューの患者という2つの層に分けて整理します。あなたの院では、この2つを意識的に分けて集客できているでしょうか。

この記事のポイント

整骨院の集客は「保険診療の患者」と「自費メニューの患者」で、有効なアプローチが異なります。

  • 就業柔道整復師数78,666人(過去最多)と「マッサージ業」倒産件数の増加から、競争環境と価格競争のリスクを解説
  • 柔道整復師法等の広告規制を踏まえた、保険診療と自費メニューそれぞれのチャネル・発信方法の違い
  • Googleビジネスプロフィール・口コミの集め方、SNS発信で確認すべき注意点
  • 価格競争に巻き込まれないための考え方と、何から着手すべきかの優先順位

整骨院の集客、まず何を見直すべきか

結論から言うと、整骨院の情報発信でまず確認すべきは、保険の対象となり得る施術と自費メニューの案内を混同していないかです。必要な説明や確認事項は異なるため、目的別に情報を整理してください。

保険の対象となる施術を求める人は、痛みやけがをきっかけに来院先を探すことがあります。この層には、Googleビジネスプロフィールや口コミなど「地域で見つけてもらう」施策が候補になります。一方、自費メニューは、SNSやホームページで内容・料金・予約方法を分かりやすく伝えることが比較検討の材料になります。保険の対象範囲は負傷原因や施術内容で異なるため、個別に確認してください。

この2つを混同したまま発信すると、来院を検討する人に必要な情報が伝わりにくくなります。まずは今の患者層と、各メニューで案内すべき内容を振り返るところから始めましょう。

数字で見る、整骨院業界の今

感覚だけでなく、数字でも業界の状況を確認しておきます。就業柔道整復師数は78,666人(令和6年末時点)で、調査開始以降で最多です。

出典:厚生労働省「令和6年度衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」をもとに整理

就業柔道整復師数は前回調査より1,034人増えています。ただし、資格者数だけで施術所数や地域ごとの競争状況を判断することはできません。

商圏内の施術所数、患者層、競合のメニュー・価格は地域ごとに異なります。集客施策を決める前に、地図検索や近隣の状況を確認し、自院が伝えるべき情報を整理してください。

競争の激しさは、倒産動向にも表れています。

2025年1〜6月の「マッサージ業」倒産は55件で、前年同期比17.0%増。過去20年間で最多を更新しました。

出典:東京商工リサーチ「TSRデータインサイト」(2025年7月6日発表)をもとに整理(民間調査のため参考データ)

この民間調査では、倒産理由の83.6%が売上不振とされています。ただし、この結果だけで整骨院の価格設定や倒産原因を一般化することはできません。価格を下げる施策を使う場合も、原価・継続率・広告規制への適合を確認し、単独の施策に依存しない運用を検討してください。

保険診療と自費メニュー、集客の考え方を分ける

保険の対象となり得る施術を探す人は、けがや急な痛みをきっかけに来院先を探すことがあります。その場合は、地域名と組み合わせた検索で必要な情報を確認できるよう、営業時間・所在地・連絡方法を正確に案内することが基本です。Googleビジネスプロフィールの整備も選択肢の一つです。

自費メニューでは、内容・料金・予約方法など、比較検討に必要な情報を分かりやすく示すことが求められます。掲載できる事項や表現は広告規制による確認が必要なため、SNSを使う場合も、投稿前に最新のルールと個別の表示内容を確認してください。

保険の対象となり得る施術と自費メニューを併設する場合は、利用者が必要な情報に迷わずたどり着ける構成にしてください。どの案内を優先するかは、院の提供内容、地域の需要、法令・ガイドラインを確認して判断します。

整骨院が使える集客チャネルの特徴

チャネルごとの向き不向きを整理すると、組み合わせ方が見えてきます。

チャネル特徴向いている場面
Googleビジネスプロフィール(MEO)「地域名+整骨院」検索や地図検索で見つけてもらえる保険診療・急な痛みへの対応
口コミサイト・Googleの口コミ実際の患者の声が信頼材料になる来院前の不安解消・比較検討
Instagram・SNS院内の雰囲気や施術の様子を継続的に発信できる自費メニューへの興味喚起
自社ホームページメニュー・料金・保険適用範囲をまとめて説明できる比較検討・自費メニューの説明
チラシ・ポスティング近隣エリアの潜在層に届く開院直後・地域密着の周知

このテーブルからも分かるとおり、MEOと口コミは「今すぐ層」の受け皿、SNSと自社ホームページは「自費メニューを育てる」役割を担います。保険と自費、両方の集客を1つのチャネルだけで完結させようとすると、どちらも中途半端になりがちです。

Web集客のご相談はこちらサービス一覧を見る

整骨院の広告表示で確認したいルール

整骨院・接骨院の広告には、医療広告ガイドラインとは別に、柔道整復師法第24条とあはき・柔整広告ガイドラインによる規制があります。広告できる事項は限定され、技能・施術方法・経歴にわたる表示には注意が必要です。WebサイトやSNSの表示は、掲載前に最新の法令・ガイドラインと管轄の保健所等への相談で確認してください。

出典:厚生労働省「柔道整復師法」厚生労働省「あはき師、柔道整復師の広告規制について」

施術効果を保証するような表示は避け、広告可能な事項と事実関係を確認したうえで情報を整理することが大切です。サイト上で何を掲載できるかは、媒体の性質や個別の表示内容でも判断が分かれるため、専門家や管轄窓口に確認してください。

広告規制を守ることは、短期的な訴求よりも正確な案内を優先するための前提です。予約前に必要な情報が分かる表示を整え、判断に迷う表現は公開前に確認してください。

Googleビジネスプロフィールと口コミの集め方

Googleビジネスプロフィールは、無料で掲載を始められる情報発信手段の一つです。営業時間・所在地・院内の写真を正確に整え、検索する人が必要な情報を確認できる状態にしてください。

口コミは、来院前の検討材料の一つになり得ます。口コミを依頼する場合は、Googleなど各サービスのポリシーを確認し、特典の提供や評価の誘導をせず、任意の感想として依頼してください。

星の低い口コミがついたときほど、対応の質が試されます。感情的に反論するのではなく、事実確認と改善の姿勢を落ち着いて伝えるだけで、次に見た人の印象は大きく変わります。あなたの院は、最後にGoogleの口コミへ返信したのはいつでしょうか。

Instagramで何を見せるべきか

整骨院のSNS発信では、広告規制に照らして何を掲載できるかを先に確認する必要があります。

院内の雰囲気や予約方法などを掲載する場合も、広告可能な事項や個人情報・肖像の扱いを確認してください。施術内容や効果に関する表示は、公開前に専門家または管轄窓口へ相談するのが安全です。

投稿頻度は、無理なく続けられるペースを優先してください。公開前の確認手順も含めて、継続できる運用を決めましょう。

価格競争に巻き込まれないために

新規患者を増やす手段として、初回無料や回数券の割引はよく使われます。ただし、値引きだけで来院した患者は、次に別の安い院を見つければそちらに流れやすいという性質があります。

前述の「マッサージ業」の倒産調査は、個別の院の価格設定の正解を示すものではありません。価格、説明の分かりやすさ、予約のしやすさなどを、自院の状況と広告可能な表現の範囲で総合的に確認してください。

価格設定を設ける場合も、対象となるメニュー、利用条件、案内の表現を明確にし、表示内容が広告規制に適合するかを確認してください。

予約導線とLINEでのリピート対策

LINE公式アカウントなどを使う場合は、予約方法や営業案内など、利用者に必要な情報を分かりやすく伝えられます。配信内容が広告に当たる場合は、対象メニューと表現について事前に確認してください。

自社ホームページやLINEに予約フォームを用意しておけば、SNSで興味を持った人を直接予約につなげられます。予約の手間が少しでも複雑だと、興味を持ってくれた人も途中で離脱してしまいます。スマートフォンから短時間で予約が完了するか、一度ご自身の院のサイトで確認してみてください。

整骨院の集客でよくある失敗パターン

集客でよくある失敗は、保険患者向けの施策と自費メニュー向けの施策を区別せず、同じ発信で両方をカバーしようとすることです。結果として、どちらの層にも刺さらない中途半端な発信になりがちです。

もう1つの失敗は、口コミやSNSを一時的に頑張って、その後放置してしまうケースです。開院直後は熱心に更新していても、日々の施術で手が回らなくなり、気づけば1年以上更新が止まっている、という院は珍しくありません。

3つ目は、広告規制を気にするあまり、確認せずに発信をやめてしまうことです。表現の可否は一律ではないため、法令・ガイドラインと管轄窓口を確認したうえで、掲載可能な情報を整理してください。

何から手をつけるか、優先順位のつけ方

集客施策を増やす前に、今の患者層が保険と自費のどちらに偏っているかを把握してください。この振り返りをせずに施策だけ増やすと、労力の割に成果が見えにくくなります。

現状把握ができたら、無料で始められるGoogleビジネスプロフィールの整備と口コミへの返信から着手し、余力があればSNS、その後に自社ホームページの充実という順で広げると、無理なく続けられます。

いきなり大きな予算をかける必要はありません。まずは今日、Googleの口コミに1件返信するところから始めてみてください。

Web制作会社に相談できること

整骨院のホームページ制作では、施術メニューや保険の取扱いを分かりやすく整理するとともに、柔道整復師法等の広告規制に沿った表現を確認する必要があります。sober designでは製造業・医療・飲食・不動産など幅広い業種のホームページ制作を通じて、業種ごとの情報設計や表現面の配慮に携わってきました。

ホームページ制作だけでなく、公開後のMEO対策・SNS運用の考え方まで一社でご相談いただけます。飲食店の集客方法もあわせてご覧いただくと、店舗型ビジネス全般の集客の考え方が整理しやすくなります。まずは制作実績をご覧のうえ、お気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

整骨院の集客は保険患者と自費患者、どちらを優先すべきですか?

今の患者層がどちらに偏っているかで変わります。保険患者が中心ならGoogleビジネスプロフィールと口コミ、自費メニューを育てたいならSNSと自社ホームページの充実を優先してください。

Googleビジネスプロフィールは整骨院にも効果がありますか?

「地域名+整骨院」のような検索や地図検索で見つけてもらいやすくなるため、特に保険診療の新規患者獲得に有効です。営業時間・院内写真・口コミへの返信を、まず整えてください。

整骨院の広告規制を確認しながら、どう発信すればいいですか?

柔道整復師法等の広告規制では、広告できる事項が限定されています。掲載予定の内容が広告可能かは、最新の法令・ガイドラインと管轄の保健所等への相談で確認してください。

口コミを増やすにはどうすればいいですか?

施術後の自然な会話の中で「もしよろしければ」と伝えるタイミングを、スタッフ間で共有しておくと集まりやすくなります。依頼だけを機械的に繰り返すより効果的です。

SNSはどのくらいの頻度で更新すべきですか?

無理なく続けられる頻度が最優先です。週1〜2回でも、院内の雰囲気やスタッフの様子を継続的に発信できれば、更新が止まっているアカウントより信頼されやすくなります。

価格を下げれば新規患者は増えますか?

価格設定だけで来院数や継続率を予測することはできません。対象メニュー、利用条件、原価、広告規制への適合を確認し、自院の状況に合うかを判断してください。

ホームページ制作の相談はどこから始めればいいですか?

まずは現在の患者層が保険診療と自費メニュー、どちらに偏っているか伺うところから始められます。優先すべき施策を一緒に整理します。

整骨院のホームページ制作・集客のご相談はこちら / TEL:058-213-0270(受付:月〜土 9:00〜18:00)/ お問い合わせフォームからもご連絡いただけます。

今のホームページ、自費メニューの魅力が伝わる作りになっていますか?無料HP診断はこちら / TEL:058-213-0270(受付:月〜土 9:00〜18:00)

著者:早川 雄也(sober design / 株式会社すいげん 代表)

Webデザイン・ホームページ制作・Webマーケティングを手がけて10年以上。製造業・医療・飲食・不動産など幅広い業種の中小企業のIT・Web支援を行っている。

まとめ:保険と自費、集客の考え方を分けることから

整骨院の集客は、施策の数を増やすことがゴールではありません。保険診療の患者と自費メニューの患者、どちらを増やしたいのかを明確にし、それぞれに合ったチャネルを選ぶことが遠回りに見えて一番の近道です。

就業柔道整復師数が過去最多となり、民間調査では「マッサージ業」の倒産増加も報じられています。ただし、個別の院の状況や施策の効果は一律ではありません。地域と自院の状況に合わせて情報を整理し、広告規制を確認したうえで事実に基づく案内を続けてください。

すべてを一度に整える必要はありません。まずは今の患者層を振り返り、Googleビジネスプロフィールと口コミへの返信から着手する。この順番で、無理のない範囲から始めるのが現実的です。

ホームページ制作のご相談は、まずは制作実績をご覧のうえ、お気軽にお問い合わせください。