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リスティング広告の費用相場は?中小企業の月額予算と内訳をプロが解説

リスティング広告,ネット広告,広告予算
  1. リスティング広告の費用は「広告費+運用代行費+初期費用」で決まる
  2. リスティング広告とは|Google広告・検索連動型広告との関係
    1. クリック課金(CPC)という仕組み
  3. 中小企業のリスティング広告 費用相場【月額・初期費用の目安】
    1. 少額でも意味はあるのか
    2. 業界・業種別のクリック単価(CPC)の目安
  4. 費用の内訳|3つの要素に分解する
    1. 運用代行費は「率」か「固定」かを確認する
  5. 予算の決め方|2つのアプローチで自社の金額を出す
    1. 方法1:売上比率から決める
    2. 方法2:目標CV数から逆算する
  6. 費用対効果を高める5つのポイント
  7. 自社運用と運用代行はどちらが得か
  8. 費用面で失敗しないための3つの注意点
    1. 注意点1:いきなり大きな予算を入れない
    2. 注意点2:除外キーワードを設定する
    3. 注意点3:成果を測る仕組みを先に作る
  9. 広告費を無駄にしないために|成否を分けるのは「受け皿」
    1. 受け皿になるのはLPまたはホームページ
  10. sober designのWeb広告・制作サポート
  11. Google広告とYahoo!広告、どちらから始めるか
  12. よくある質問(FAQ)
  13. まとめ|費用は「3つの内訳」と「受け皿」で考える

最終更新日:2026年6月4日

「リスティング広告を始めたいが、結局いくらかかるのか」。中小企業の経営者やWeb担当者から、いちばん多く寄せられる質問です。料金表が見当たらず、代理店ごとに言うことが違い、判断に迷う方も少なくありません。この記事では、リスティング広告の費用を「広告費」「運用代行費」「初期費用」の3つに分解し、中小企業のリアルな月額予算と、自社に合った金額の決め方を整理します。

リスティング広告の費用は「広告費+運用代行費+初期費用」で決まる

結論から言うと、中小企業がリスティング広告にかける費用は、月額10万〜50万円のゾーンが最も多く、その内訳は「広告費」「運用代行費」「初期費用」の3要素で構成されます。決まった料金表があるわけではなく、自社で金額をコントロールできるのが特徴です。

リスティング広告には「最低◯◯円から」という出稿金額の縛りがありません。1日500円でも始められますし、月100万円を投じることもできます。だからこそ「相場がわかりにくい」と感じやすいのです。費用を理解する近道は、総額を見るのではなく、3つの要素に分けて考えることです。

この記事を読み終えると、自社が月いくら用意すべきか、その金額をどう根拠づけるか、そして広告費を無駄にしないために何が必要かが見えてきます。まずは言葉の整理から始めましょう。

リスティング広告とは|Google広告・検索連動型広告との関係

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に表示される「検索連動型広告」のことです。ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が出るため、購入や問い合わせに近い見込み客へ届きやすい手法です。

「リスティング広告」「Google広告」「検索連動型広告」は、現場ではほぼ同じ意味で使われます。厳密には、Googleの検索広告を運用する仕組みの名称が「Google広告(旧Google AdWords)」で、Yahoo!にも同様の「Yahoo!広告」があります。リスティング広告は、これら検索連動型広告の総称だと考えてください。

クリック課金(CPC)という仕組み

リスティング広告の料金は、広告が表示されるだけでは発生しません。ユーザーが広告をクリックして初めて費用がかかる「クリック課金(CPC:Cost Per Click)」が基本です。

つまり、月額広告費は次の式で決まります。

月額広告費 = 平均クリック単価(CPC)× クリック数

クリック単価は、同じキーワードを狙う競合が多いほど上がります。人気のキーワードはオークション形式で単価が競り上がる仕組みだからです。この「単価は自分だけで決められない」点が、後で説明する予算設計のポイントになります。

中小企業のリスティング広告 費用相場【月額・初期費用の目安】

中小企業のリスティング広告の費用相場は、月額10万〜50万円が中心です。事業規模や業種で幅はありますが、目安として次の早見表にまとめました。

事業規模・段階月額広告費の目安想定する使い方
個人事業・小規模3万〜10万円地域・少数キーワードでテスト的に出稿
中小企業(標準)10万〜30万円主力サービスで安定的に集客
中小企業(積極投資)30万〜50万円複数サービス・エリアで本格運用
競合の激しい業界50万円〜単価の高いキーワードで上位を狙う

出典:GH MediaPLAN-Bの公開データをもとに整理

注意したいのは、この金額が「広告費そのもの」だという点です。運用を代理店に任せる場合は、ここに運用代行費が加わります。次の章で内訳を分解します。

少額でも意味はあるのか

月3万〜5万円でも出稿はできますが、データが十分に貯まらず、改善判断が難しくなります。クリック数が少ないと、どのキーワードが効くのか統計的に見えてこないためです。テスト目的なら少額でも構いませんが、安定して問い合わせを得たいなら、月10万円以上を一つの目安にしてください。

業界・業種別のクリック単価(CPC)の目安

同じ「月10万円」でも、業種によって集められるクリック数は大きく変わります。クリック単価が業界ごとに違うからです。代表的な業種の目安を表にまとめました。

業種・分野クリック単価(CPC)の目安傾向
飲食・小売・地域サービス数十円〜200円程度競合が少なく単価は低め
製造業・BtoB100円〜500円程度検索数は少ないが見込み度は高い
不動産・住宅300円〜1,000円程度地域・物件種別で変動が大きい
士業・人材・金融1,000円〜数千円競合が多く単価が高騰しやすい

出典:medixAirレジ マガジンの公開データをもとに整理

単価が高い業種ほど、同じ予算で集められるクリックは減ります。士業や人材のように1クリック数千円の業界では、キーワードを絞り込み、無駄なクリックを徹底的に減らす運用が欠かせません。逆に地域密着の小売や飲食なら、少額でもまとまったクリックを集めやすいのが利点です。自社の業界の単価感をつかんでから予算を決めると、見立てがぶれにくくなります。

費用の内訳|3つの要素に分解する

リスティング広告の総額は、「広告費」「運用代行費」「初期費用」の3つに分けると一気にわかりやすくなります。それぞれの相場を表にまとめました。

費用の種類相場の目安内容
広告費(媒体費)月10万〜50万円GoogleやYahoo!に直接支払うクリック課金分
運用代行費広告費の15〜20%代理店へのキーワード設計・入札調整・レポート費用
初期費用(アカウント構築)5万〜20万円初月のみ。アカウント設計・キャンペーン構築
広告クリエイティブ制作1素材1万〜5万円広告文・バナーの制作(必要に応じて)

出典:SiencaNTT東日本の公開データをもとに整理

たとえば、月の広告費を30万円とし、運用代行を20%で依頼すると、毎月の支払いは「広告費30万円+代行費6万円=36万円」が目安です。ここに初月だけ初期費用が乗る、というのが代表的なモデルになります。

運用代行費は「率」か「固定」かを確認する

運用代行費には、広告費に対する「料率型(15〜20%が一般的)」と、毎月一定の「固定報酬型」があります。広告費が少ないうちは固定型のほうが割高になりやすく、逆に広告費が大きいと料率型のほうが負担が増えます。契約前に、自社の広告費規模ではどちらが得かを必ず確認してください。

なお、リスティング広告は数ある集客手法の一つです。SNS広告やディスプレイ広告との違いを先に押さえたい方は、Web広告の種類と比較もあわせてご覧ください。

予算の決め方|2つのアプローチで自社の金額を出す

適正な広告予算は、「売上から逆算する方法」と「目標から積み上げる方法」の2つで考えます。どちらか一方ではなく、両方で出した金額をすり合わせると現実的なラインが見えてきます。

方法1:売上比率から決める

広告費は「売上の3〜5%」を一つの目安にします。年商1億円の企業なら、年間300万〜500万円、月あたり25万〜42万円が広告費の上限の目安です。会社全体の体力に対して無理のない金額を、最初の枠として設定します。

方法2:目標CV数から逆算する

もう一つは、欲しい成果(問い合わせ・申込)の数から逆算する方法です。次の式で必要な広告費を計算します。

必要な広告費 = 目標CV数 × CPA(1件獲得にかける費用)

具体例で見てみましょう。平均クリック単価(CPC)が200円、問い合わせ率(CVR)が2%だとします。この場合、1件の問い合わせに必要なクリックは50回(1÷2%)で、獲得単価(CPA)は1万円(200円×50回)です。月10件の問い合わせがほしいなら、必要な広告費は「10件×1万円=10万円」と計算できます。

項目数値例
平均クリック単価(CPC)200円
問い合わせ率(CVR)2%
1件の獲得単価(CPA)1万円(200円÷2%)
月10件ほしい場合の広告費10万円

数字はあくまで一例です。CPCもCVRも業界・地域・競合で大きく変わります。まずは小さく始めて、自社の実数値が出てから予算を組み直すのが現実的な進め方です。

費用対効果を高める5つのポイント

同じ広告費でも、運用次第で成果は何倍にも変わります。中小企業が限られた予算で結果を出すために、押さえておきたい要点を5つに絞りました。

  • キーワードを絞る:成約に近い「サービス名+地域」「◯◯ 業者」などに集中する
  • 除外キーワードを設定する:無関係な検索でのクリックを止め、無駄な費用を減らす
  • 地域・時間帯を限定する:商圏や営業時間に合わせて配信し、取りこぼしを防ぐ
  • 受け皿を整える:広告のリンク先ページ(LP)を改善し、問い合わせ率を上げる
  • 数値で判断する:感覚ではなく、CPA・CVRの実データを見て改善を続ける

この5つの中で、多くの中小企業が見落としがちなのが4つ目の「受け皿」です。広告そのものより、クリックした先のページのほうが成果を左右することは珍しくありません。この点は章を改めて詳しく説明します。

自社運用と運用代行はどちらが得か

判断の分かれ目は「月の広告費が30万円を超えるかどうか」です。広告費が大きいほど、運用代行で改善精度を上げる効果が代行費を上回りやすくなります。両者の違いを表で整理します。

比較項目自社運用運用代行
費用広告費のみ広告費+代行費(15〜20%)
向いている広告費月10万円以下月30万円以上
必要な知識・工数担当者の学習・運用時間が必要専門家が代行(社内工数は少ない)
改善スピード担当者の習熟度に依存運用ノウハウで早く改善しやすい

少額でテストしながら社内にノウハウを貯めたいなら自社運用、本格的に成果を伸ばしたいなら代行、という使い分けが基本です。自社運用でも、最初の設計だけプロに依頼し、運用は自社で回す折衷案もあります。

費用面で失敗しないための3つの注意点

リスティング広告でお金を無駄にする会社には、共通したつまずき方があります。出稿前に次の3点を確認しておくと、初期の失敗を大きく減らせます。

注意点1:いきなり大きな予算を入れない

最初から月50万円を投じても、設計が甘ければそのまま溶けていきます。まずは小さく出稿し、どのキーワードが問い合わせにつながるかを見極めてください。効くキーワードがわかってから予算を寄せると、同じ金額でも成果が変わります。

注意点2:除外キーワードを設定する

「無料」「求人」「自分で」といった、自社の見込み客ではない検索を除外しないと、関係のないクリックで広告費が削られます。除外キーワードの設定は地味ですが、費用対効果に直結する作業です。運用を代行に任せる場合も、この設定方針は必ず共有しておきましょう。

注意点3:成果を測る仕組みを先に作る

問い合わせ数やCPAを計測できないまま出稿すると、何が良くて何が悪いのか判断できません。広告を始める前に、フォーム送信や電話を計測する設定を済ませておいてください。数字が見えて初めて、予算を増やすべきか抑えるべきかを根拠を持って決められます。

これらは派手な施策ではありません。けれども、ここを飛ばした会社ほど「広告は効果がなかった」と早々に諦めてしまいます。土台を整えることが、結果的にいちばんの節約になります。

広告費を無駄にしないために|成否を分けるのは「受け皿」

リスティング広告でいちばん多い失敗は、広告費は払っているのに問い合わせが増えないことです。その原因の大半は、広告ではなく、クリックした先のページ(受け皿)にあります。

どれだけ広告で見込み客を集めても、たどり着いたページがわかりにくければ、訪問者は静かに離脱します。せっかくクリック単価を払って呼び込んだ人を、最後の入り口で逃している状態です。広告費を増やす前に、まず受け皿を整えるほうが費用対効果は高まります。

受け皿になるのはLPまたはホームページ

受け皿には、1ページで完結するLP(ランディングページ)か、会社の信頼を伝えるホームページを使います。商品やキャンペーンを売り切るならLP、会社全体への信頼を得たいならホームページが向いています。広告の目的に合わせて選んでください。

sober designでは、広告運用と受け皿の制作を一社でまとめて対応しています。広告と受け皿を切り離さず、セットで設計したことが成果につながった事例も多数あります。

受け皿づくりの考え方は、ホームページで集客する方法でも詳しく解説しています。広告と並行して、サイトそのものの集客力を底上げしたい方は参考にしてください。

sober designのWeb広告・制作サポート

sober designは、岐阜を拠点に、ホームページ制作・LP制作・Web広告運用までを一社で手がけるWebパートナーです。広告を「出して終わり」にせず、受け皿となるページの制作から改善までを通して支援できる点が強みです。

「広告費をいくらに設定すべきか」「いまのサイトのままで広告を出して効果が出るのか」といった段階のご相談から承っています。LP制作はLPプラン20万円〜、ホームページ制作はスタータープラン30万円〜を目安に、ご予算と目的に合わせてご提案します(仕様により変動します)。

Google広告の始め方そのものを知りたい方は、Google広告の始め方(中小企業向け)もあわせてご覧ください。なお、広告媒体の料金体系や規約は変更が早いため、最新の仕様は各媒体の公式情報を必ずご確認ください。

TEL:058-213-0270(受付:月〜土 9:00〜18:00)

Google広告とYahoo!広告、どちらから始めるか

中小企業が最初に出すなら、まずはGoogle広告からで問題ありません。検索エンジンの利用者数が多く、見込み客に届きやすいためです。予算に余裕が出てきたら、Yahoo!広告を追加して取りこぼしを拾う、という順番が現実的です。

両者の費用の仕組みは似ています。どちらもクリック課金で、最低出稿金額の縛りはありません。違いは利用者層で、Yahoo!は比較的年齢層が高めといわれます。商材のターゲットがシニア寄りなら、Yahoo!広告を早めに併用する価値があります。まずは1媒体に集中し、数字が安定してから広げるほうが、限られた予算を無駄にしません。

よくある質問(FAQ)

リスティング広告の費用について、中小企業からよく寄せられる質問をまとめました。

リスティング広告は最低いくらから始められますか?

金額の下限はなく、1日数百円からでも出稿できます。ただし広告費が少なすぎるとデータが貯まらず改善が難しいため、安定して問い合わせを得たい場合は月10万円以上を目安にしてください。

運用代行費の相場はどのくらいですか?

広告費の15〜20%が一般的な相場です。広告費が小さいうちは固定報酬型、大きくなると料率型のほうが負担が増える傾向があります。契約前に自社の広告費規模でどちらが得かを確認してください。

広告費以外にどんな費用がかかりますか?

運用を代行する場合の代行費、初月のアカウント構築費(5万〜20万円)、広告文やバナーの制作費(1素材1万〜5万円)が代表的です。さらに、受け皿となるLPやホームページの制作費が別途かかる場合があります。

少額の広告費でも効果は出ますか?

地域や少数のキーワードに絞れば、月3万〜5万円でも反応は得られます。ただしクリック数が少ないと改善判断が難しくなります。少額で始める場合は、対象を狭く絞り、受け皿のページを整えてから出稿するのが現実的です。

自社運用と代行、どちらを選べばよいですか?

月の広告費が10万円以下でノウハウを貯めたい段階なら自社運用、30万円以上で本格的に成果を伸ばしたいなら代行が向いています。最初の設計だけ依頼し、日々の運用は自社で回す折衷案もあります。

広告費をかけても問い合わせが増えないのはなぜですか?

多くの場合、原因は広告ではなく、クリックした先のページ(受け皿)にあります。ページがわかりにくいと、せっかく集めた訪問者が離脱します。広告費を増やす前に、LPやホームページの内容を見直すと費用対効果が上がります。

まとめ|費用は「3つの内訳」と「受け皿」で考える

リスティング広告の費用は、月額10万〜50万円が中小企業の中心ゾーンです。総額だけを見るのではなく、「広告費」「運用代行費」「初期費用」の3つに分けて考えると、自社に必要な金額が見えてきます。

予算は、売上の3〜5%という上限の目安と、目標CV数からの逆算という2つの方法ですり合わせてください。そして忘れてはいけないのが受け皿です。広告費を増やす前に、クリックした先のLPやホームページを整えるほうが、費用対効果は確実に高まります。広告と受け皿をセットで考えることが、限られた予算で成果を出す近道です。

「自社の場合いくらが適正か」「いまのサイトのままで広告を出してよいか」と迷ったら、出稿前の段階でお気軽にご相談ください。広告とWebをまとめて見られる立場から、ご予算に合った進め方をご提案します。

著者:早川 雄也(sober design / 株式会社すいげん 代表)

Webデザイン・ホームページ制作・Webマーケティングを手がけて10年以上。製造業・医療・飲食・不動産など幅広い業種の中小企業のIT・Web支援を行っている。リスティング広告と受け皿(LP・HP)をセットで設計し、成果につなげる支援を得意とする。