不動産会社の集客方法|ポータル依存から抜け出す自社チャネルの作り方

目次
- 結論:不動産集客はポータル依存から抜け出し、自社の「受け皿」を持てるかが分かれ目
- 「良い物件でも、問い合わせが増えない」——業界でよく聞く悩み
- 数字で見る、不動産業界と集客の今
- 不動産会社が使える集客チャネルの特徴
- ポータルサイトと自社ホームページ、何が違うのか
- 夜間・休日の「反響」を取りこぼさない仕組み
- 口コミへの返信も、集客の一部です
- 賃貸・売買・投資用で変わる集客の勝ち筋
- 地域名で調べたときに、何が出てくるか
- 物件写真の質が、反響数を大きく左右する
- 集客のよくある失敗パターン
- 何から手をつけるか、優先順位のつけ方
- Web制作会社に相談できること
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:ポータル掲載を補完する自社サイトの整え方
最終更新日:2026年7月28日
「良い物件を出しているのに、なぜか問い合わせが増えない」。不動産業界では、こうした悩みをよく耳にします。ポータルサイトに掲載しているのに反響が伸びない、あるいは反響はあるのに他社の物件と比較されて終わってしまう。原因の多くは、集客チャネルがポータルサイト1つに偏っていることにあります。
この記事では、不動産会社が使える集客方法を整理し、ポータルサイト依存から抜け出して自社の集客チャネルを作るための考え方をまとめます。結論から言うと、ポータルサイトをやめる必要はありません。ポータル以外に「自社で反響を受け止める場所」を持てているかどうかが分かれ目です。
この記事のポイント
不動産会社の集客は、ポータルサイトをやめる必要はなく、自社ホームページ・MEO・SNSといった「自社で反響を受け止める場所」を並行して持てているかどうかが分かれ目です。
- 宅地建物取引業者数132,291業者(11年連続増加)と、物件探しの手段としてインターネットが最多という公的統計から、競争環境の変化を解説
- ポータルサイト・自社ホームページ・MEO・SNS・チラシなど、主要チャネルの特徴と向き不向きを一覧で整理
- 夜間・休日の反響対応や口コミへの返信、物件写真の質など、見落とされがちな「取りこぼし防止」の実践ポイント
- 賃貸・売買・投資用で変わる集客の勝ち筋と、何から着手すべきかの優先順位
結論:不動産集客はポータル依存から抜け出し、自社の「受け皿」を持てるかが分かれ目
不動産会社の集客というと、まずポータルサイトへの掲載を思い浮かべる方が多いはずです。実際、ポータルサイトは今も強力な集客チャネルです。ただし、ポータルサイトだけに頼ると、掲載順位や広告費の使い方を自社でコントロールしにくいという弱点があります。
だからこそ大切なのが、自社ホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNSといった「自社で育てられるチャネル」を並行して持つことです。ポータルサイトで見つけてもらい、自社サイトで会社への安心感を補強する。この二段構えが、長期的に効いてくる集客の土台になります。
一気に全部を整える必要はありません。まず自社ホームページの現状を見直すところから始めるだけで、問い合わせの質が変わってくることも多いはずです。
「良い物件でも、問い合わせが増えない」——業界でよく聞く悩み
不動産業界の担当者と話していると、繰り返し出てくる悩みがあります。物件の質には自信があるのに、問い合わせの数が思うように伸びない。あるいは、問い合わせは来るものの、他社と比較されて選ばれずに終わる、という悩みです。
原因を分解すると、多くの場合「見つけてもらう力」と「選んでもらう力」が別物であることに気づいていないケースが目立ちます。ポータルサイトは見つけてもらう力には強い一方、会社の人となりや対応の丁寧さまでは伝えきれません。選んでもらう力を補うのが、自社ホームページやSNSの役割です。
あなたの会社は、問い合わせをしてきた方が契約前に何を見て安心材料にしているか、把握していますか。この問いに答えられない会社ほど、選ばれる理由を偶然に任せてしまっています。
数字で見る、不動産業界と集客の今
感覚だけでなく、数字でも確認しておきます。宅地建物取引業者数は132,291業者(令和7年3月末時点)にのぼり、11年連続で増加しています。
出典:国土交通省「令和6年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果」をもとに整理
業者数が増え続けているということは、それだけ同じ商圏で比較される相手が増えているということです。物件の質だけで差別化するのが難しくなる中、集客チャネルの設計そのものが競争力になってきています。
一方、住まいを探す側の動きを見ると、物件を探した方法として「インターネット」を挙げた世帯の割合は、分譲戸建で61.8%、分譲集合住宅で69.2%にのぼります。中古戸建は62.1%、中古集合住宅は63.8%、民間賃貸は55.8%と、いずれの住宅タイプでもインターネットが最多の回答でした。
出典:国土交通省「令和6年度住宅市場動向調査報告書」をもとに整理
半数を大きく超える世帯がインターネットを使って物件を探しているため、自社のオンライン上の情報は、問い合わせ前の比較材料になり得ます。オンライン集客に取り組む際は、どのチャネルが自社の商圏・顧客層に合うかを確認しながら進めてください。
不動産会社が使える集客チャネルの特徴
チャネルごとの向き不向きを整理すると、組み合わせ方が見えてきます。
| チャネル | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 不動産ポータルサイト | 物件探しをしている見込み客に直接リーチできる | 新規の物件掲載・広く反響を集めたいとき |
| 自社ホームページ | 会社の信頼性・対応力を伝える受け皿になる | 問い合わせ前の比較検討・会社選びの決め手作り |
| Googleビジネスプロフィール(MEO) | 地図検索・「地域名+不動産」検索で見つけてもらえる | 地域密着型の店舗集客 |
| SNS(Instagram等) | 物件の雰囲気・スタッフの人柄を伝えやすい | 賃貸・お部屋探し層への訴求 |
| チラシ・地域紙 | 周辺エリアの潜在層に届く | シニア層・地域密着の売買仲介 |
このテーブルからも分かるとおり、ポータルサイトは「見つけてもらう」役割、自社ホームページは「選んでもらう」役割と、担う機能が違います。どちらか一方で完結させようとすると、集客の一部しかカバーできません。
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ポータルサイトと自社ホームページ、何が違うのか
ポータルサイトは、すでに物件を探している人に見つけてもらう力が強い一方、掲載できる情報のフォーマットが決まっており、会社の個性を出しにくいという制約があります。加えて、複数の不動産会社の物件が並んで表示されるため、価格や条件だけで比較されやすくなります。
自社ホームページは、会社の強み・スタッフの雰囲気・過去の取引実績など、ポータルサイトでは伝えきれない情報を自由に発信できます。問い合わせをする直前に「この会社に任せて大丈夫か」を確認する場所として機能します。
言ってしまえば、ポータルサイトは「棚に並ぶ商品」、自社ホームページは「店員の説明」のようなものです。棚に並んでいるだけでは、他の商品と横並びで比較されて終わります。店員の説明があるからこそ、選ばれる理由が生まれます。
もう1つ見落とされやすいのが、自社ホームページは検索エンジンにも評価されるという点です。ポータルサイトへの掲載だけでは、自社の名前や強みが検索結果に表れにくくなります。継続的に情報を発信しているホームページは、地域名や業種名との組み合わせで見つけてもらえる可能性が高まります。すぐに順位が上がるとは限りませんが、積み重ねた分だけ資産として残っていく点は、広告費を払い続けるポータル掲載とは違う魅力です。
夜間・休日の「反響」を取りこぼさない仕組み
不動産の問い合わせは、平日の営業時間内だけに来るとは限りません。仕事帰りや休日に物件を探す方が多く、夜間・休日の反響をどう受け止めるかが、機会損失を防ぐポイントになります。
問い合わせフォームやチャットボットを用意しておけば、営業時間外でも一次対応の窓口を作れます。返信時期や対応方法をあらかじめ案内しておくと、問い合わせた方の不安を減らせます。返信が遅れる場合に備え、担当者と対応手順を決めておきましょう。
口コミへの返信も、集客の一部です
Googleビジネスプロフィールやポータルサイトに寄せられる口コミは、契約前の比較検討で確認されることがある情報です。星の数だけでなく、会社側の返信の内容も判断材料になり得ます。
厳しい評価には感情的に反応せず、事実確認のうえで対応方針を落ち着いて伝えてください。確認・返信の担当者と頻度を決め、無理なく続けられる運用にすることが大切です。
不動産は決して安くない買い物・契約の仲介役です。だからこそ、口コミへの向き合い方ひとつで「誠実に対応してくれそうか」を判断する方は少なくありません。返信の一手間は、次の問い合わせにつながる小さな投資だと捉えてください。
賃貸・売買・投資用で変わる集客の勝ち筋
同じ不動産会社でも、賃貸仲介・売買仲介・投資用物件では、効果的な集客チャネルが変わります。賃貸仲介は、若い層を中心にSNSやポータルサイトでの物件写真の見せ方が反響を左右します。部屋の広さや日当たりが伝わる写真1枚で、問い合わせ数が変わることも珍しくありません。
売買仲介は検討期間が長く、自社ホームページでの実績紹介や担当者の顔が見える発信が信頼構築に効きます。人生で何度もない大きな買い物だからこそ、「誰に相談するか」が重視される場面です。この検討期間の長さこそ、自社ホームページが最も力を発揮する場面だと私は考えています。投資用物件は、利回りや将来性といった専門的な情報を求める層が中心なので、詳細なデータを載せた自社サイトの役割が大きくなります。感覚的な訴求よりも、数字での裏付けを求める層だという理解が出発点になります。
自社の主力事業がどれに近いかで、力を入れるチャネルの優先順位を決めてください。すべてを同じ熱量でやろうとすると、どれも中途半端になりがちです。
地域名で調べたときに、何が出てくるか
自社の会社名や「地域名+不動産」で検索したとき、何が表示されるかを確認したことはありますか。ポータルサイトの店舗ページばかりが上位に出てきて、自社ホームページが見当たらない状態は、実は珍しくありません。
検索した人が最初に目にする情報が、他社のポータルページや口コミサイトばかりだと、自社の強みを伝える機会を逃していることになります。自社ホームページを整えておくことは、こうした「指名検索」の受け皿を確保する意味でも重要です。定期的に自社名で検索してみて、何が上位に表示されるか確認する習慣をつけてください。
物件写真の質が、反響数を大きく左右する
不動産の集客において、物件写真は見落とされがちな要素です。同じ物件でも、暗さや構図によって受ける印象は変わります。物件そのものは変えられなくても、写真の撮り方を見直すことはできます。
スマートフォンでの撮影でも工夫はできますが、写真の品質を重視する物件では、プロへの依頼も選択肢になります。撮影の範囲・費用・期待する用途は事業者ごとに異なるため、見積もりと掲載先を確認したうえで判断してください。
集客のよくある失敗パターン
不動産会社の集客でよく見られる失敗は、ポータルサイトへの掲載だけで満足してしまい、自社ホームページの更新が止まっていることです。物件情報は最新でも、会社概要やスタッフ紹介が何年も前のままでは、問い合わせ直前の比較で不利になります。
もう1つの失敗は、複数のチャネルを一度に始めて、どれも中途半端になってしまうケースです。ポータルサイト・自社サイト・SNSを同時に本格運用しようとすると、どれも更新が続かなくなります。まず自社ホームページを整え、次に地図検索対策、その後にSNSという順番で広げるほうが、結果的に長続きします。
3つ目によくあるのが、問い合わせフォームを設置しただけで満足してしまい、実際の返信対応が遅いケースです。フォームがあっても、返信までに数日かかるようでは、その間に他社へ流れてしまいます。仕組みを作ることと、それを運用し続けることは別の話だと意識しておいてください。
「フォームを作ったのに、全然使われていない」という声を業界内で聞くことがありますが、原因を調べると、送信後の自動返信すら設定されていなかった、というケースも珍しくありません。問い合わせた側からすれば、フォームが本当に届いているのか不安になり、結局は電話や他社への問い合わせに流れてしまいます。
何から手をつけるか、優先順位のつけ方
集客チャネルを増やす前に、まず自社の現状を棚卸ししてください。今の問い合わせが、どのチャネル経由で来ているのか把握できていますか。この問いに即答できない会社ほど、闇雲にチャネルを増やして手が回らなくなりがちです。
現状把握ができたら、次は自社ホームページの状態を確認します。スタッフ紹介や取引実績のページが古いままなら、まずここから手を入れてください。ホームページが整った段階で、Googleビジネスプロフィールの情報を最新にし、余力があればSNSに着手する。この順番で進めると、途中で息切れしにくくなります。
いきなり大きな予算をかける必要はありません。まずは無料でできる範囲(Googleビジネスプロフィールの情報更新、口コミへの返信)から始め、手応えを見ながら自社ホームページへの投資を検討する、という進め方が現実的です。
Web制作会社に相談できること
不動産会社のホームページ制作では、物件情報の見やすさだけでなく、問い合わせフォームの導線や、スタッフ紹介ページの作り込みが反響数に影響します。sober designでも、ハヤトホームさまのホームページ制作を通じて、不動産業界特有の情報設計に携わった経験があります。
ホームページ制作だけでなく、公開後のSEO・MEO対策、写真撮影まで一社でご相談いただけます。AI導入の始め方もあわせてご覧いただくと、問い合わせ対応の効率化まで含めて検討しやすくなります。まずは制作実績をご覧のうえ、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
ポータルサイトへの掲載だけで集客は十分ですか?
ポータルサイトは見つけてもらう力に優れていますが、会社を選んでもらう決め手にはなりにくい面があります。自社ホームページと組み合わせることで、比較検討の段階でも選ばれやすくなります。
自社ホームページを作るなら、何を一番大事にすべきですか?
スタッフ紹介や過去の取引実績など、会社の信頼性が伝わる情報です。物件情報だけでなく、誰が対応してくれるのかが分かるページを用意してください。
MEO対策(Googleビジネスプロフィール)は不動産会社にも効果がありますか?
地域名と組み合わせた検索で見つけてもらいやすくなるため、店舗型の仲介業には有効です。営業時間・所在地・口コミへの返信を、まず整えてください。
SNSはどのくらいの頻度で更新すべきですか?
無理なく続けられる頻度が最優先です。週1〜2回でも、物件の雰囲気やスタッフの様子を継続的に発信できれば、更新が止まっているアカウントより信頼されやすくなります。
夜間・休日の問い合わせにはどう対応すればいいですか?
問い合わせフォームやチャットボットで一次対応の窓口を用意すると、初動の遅れによる機会損失を減らせます。翌営業日まで待たせない仕組みが有効です。
ホームページ制作の相談はどこから始めればいいですか?
まずは現状の集客チャネルと課題を伺うところから始められます。ポータルサイトの反響状況や、自社サイトの有無を教えていただければ、優先順位から一緒に整理します。
賃貸と売買、集客の考え方は変えるべきですか?
変えたほうがよいです。賃貸は検討期間が短く写真の見せ方が重要になりやすく、売買は検討期間が長いため信頼構築を重視した発信が向いています。自社の主力業務に合わせてチャネルの比重を調整してください。
競合の不動産会社が多いエリアではどう差別化すればいいですか?
物件情報だけで差別化するのは難しくなっています。スタッフの対応力や、地域への詳しさといった「会社の個性」を自社ホームページやSNSで発信することが、比較検討の場面で効いてきます。
不動産会社のホームページ制作・集客のご相談はこちら / TEL:058-213-0270(受付:月〜土 9:00〜18:00)/ お問い合わせフォームからもご連絡いただけます。
今のホームページ、比較検討で選ばれる作りになっていますか?無料HP診断はこちら / TEL:058-213-0270(受付:月〜土 9:00〜18:00)
まとめ:ポータル掲載を補完する自社サイトの整え方
不動産会社の集客は、ポータルサイトをやめて自社ホームページに切り替える、という単純な話ではありません。ポータルサイトと自社ホームページで、どの情報を見せるかを整理し、問い合わせ前の比較に必要な情報を整えることが大切です。
業者数が増え続け、物件探しの主流がインターネットに移っている今、自社の見え方を整えることは後回しにできない課題になりつつあります。まずは自社ホームページが、問い合わせ直前の比較に耐えられる状態か、確認するところから始めてください。
すべてを一度に整える必要はありません。現状把握、自社ホームページの見直し、Googleビジネスプロフィールの整備、SNSの発信。この順番で、無理のない範囲から着手してください。1つずつ積み重ねた分だけ、ポータルサイトの掲載順位に左右されない、自社の集客基盤が育っていきます。
ホームページ制作のご相談は、まずは制作実績をご覧のうえ、お気軽にお問い合わせください。